紅葉の郷だより9月号より 〜施設長のコラム〜

 記録的な猛暑が続く毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますが、爽やかな秋の訪れが待ち遠しいですね。
 さて、先日ある会合で豊臣秀吉の逸話を聴きましたので、ご紹介します。
 秀吉が木下藤吉郎として織田信長に仕えていた頃の話です。ある日、同僚と雑談をしていた時、話題が将来の望みに及んだ。「おれは金を蓄え、大名相手に金貸しをしたい。」「小さい、小さい。わしの夢は一国一城の主になることじゃ。」「それでも小さいわ。わしの夢は数カ国の大大名になることじゃ。」それぞれが大きな夢を語った。一人が藤吉郎に尋ねた。「ところでおぬしの望みは何だ。」「おれにはおぬしらのような大望はない。今、おれは百石を頂く身分になった。もうひと踏ん張りして、さらに百石頂ける身分になれればと願っている。」一同は藤吉郎の望みの小さいのをあざ笑った。藤吉郎は口調を改め「おぬしらは所詮叶えられない望みを言い合っているに過ぎない。しかし、おれの望みは一心不乱に忠勤に励めば必ず叶えられる。」と言ったので、一同は沈黙してしまったという。秀吉の出世の秘密はこんなところにあったのかもしれないという話でした。
 大きな成果を得ようと思えば、日頃の小さな仕事の積み重ねが大切と改めて感じた次第です。
                       理事長・施設長  安達 弘

〜今月開く言葉〜
「空頼みを捨て 手の届く望みに励む」
                〜太閤  豊臣 秀吉〜